人気ブログランキング |

とうほく食育実践協会

syokkon.exblog.jp
ブログトップ

牡蠣の生産現場から

10月26日、第六回
食育コンダクター養成講座が行われました。

今回の講座は「生産現場」の水産、という事で
宮城県南三陸町にある
(株)丸壽阿部商店の専務である阿部寿一さんに
お話をして頂きました。

b0297136_14373132.jpg
実は松島、石巻地域は種牡蠣の世界では
有数な生産地なのだそうです。
(それはつまり、全国に宮城県の種牡蠣が出荷、
そして育てられて市場に出回るという事)

美味しい牡蠣は宮城から始まっているのか!
と思ったら、驚きと誇らしい気持ちが沸き上がって
くるのは私だけでしょうか?

震災後は残念な事に牡蠣の生産者も減り
(震災前は1000経営体の生産者が
421経営体にまで激減したそうです)
出荷量も激減したそうなのですが、現在は
少しずつ回復してきているそうです。

さて、今回も沢山の事を教えて頂きました。

食卓に上がる目の前の牡蠣は、食卓に
運ばれるまで1~2年かけて大事に育てられ、
色々な工程を経て私達の元へと届きます。

その工程というものが、思った以上に多いのです!

そして、同じ海でも例えば広島の海と
宮城では海水の成分が違うため、
育て方がまた違ってくる、など、その地域によって
変わってくる事も教えて頂きました。

そして、安全性を高めるために
丸壽阿部商店では牡蠣の検査を
毎日行ってから出荷しているそうなのですが
(検査料がとてもかかるそうです。。。)
この安全と安心を届ける、という思いに感動。

本当に頭が下がります。。。

そして!

丸壽阿部商店では、2016年にASC CoCの
認証を取ったそうです。
(今年4月に石巻の漁協3支所も取得したとの事です。
因みに南三陸町の「志津川支所出張所戸倉かき生産部会」
の認証取得は日本初!)

これは一体どんな認証なのかと言うと・・・。

ASCとは「水産養殖管理協議会」の事で
持続可能な養殖水産物を認証する国際認証制度の事。

一言で表すと「海のエコラベル」なのですが、
環境に配慮した養殖を行っていますよ、という
印でもあります。

そしてCoCとは、非認証の混入を防ぐため
製品がたどってきた経路を遡る事ができるように
追跡できる仕組みを確保しましたよ、という証。

なので、この2つの認証を取ったという事は
環境にも配慮し、安心安全な水産物を
扱って届けていますよ、というものが
目に見えるようになったという事。

認証を取る、という事はとても労力がかかる事と聞きますし、
きっとその取り組みはテレビ番組が出来てしまう位の
ものだったのではないか、と想像します。

それでもその取り組みや、安全性が目に見えるように
なるという事は、消費者にもその想いは
届きやすくなるという事である、と思います。

あとはその事実を知った私達が
知らない方々に伝えていく、という事が
必要なのではないでしょうか。

それは何も知らない相手ではなく、
家族や友人など、大切な周りの人達に
日常の中で伝えていくこと。

まずはそこからなのかな、と思います。

阿部さんがおっしゃっていた
「今の食の世界は安心・安全が後付けになっている」
の言葉は重みがありますし、それを何とかしようと
日々努力をなさっている生産者さんの存在は
とてもありがたく、より「私に何ができるかな?」
と考える良いきっかけにもなっていると思います。
(その1番の答えは美味しく頂く事なのですが(笑))

食を選ぶ際に安心・安全が重要視されたのなら
色んな事が大きく変わり始めるのだろうなあ・・・。

皆さま、これから牡蠣が美味しい季節になりますね。

牡蠣はたった1~2個で、グリコーゲンや
亜鉛の1日に必要摂取量が摂れてしまうのだそうです。

これからお酒を飲む機会が増える季節に
入りますが、自分のため、家族のため、
是非安全性の高い美味しい牡蠣をどうぞ!


さて、今回は講座の後に茶話会を開きました。

b0297136_14370700.jpg
何と何と何と!
阿部さんが殻付きの牡蠣を持ってきて下さったのです!!!

スタッフがその牡蠣を蒸して持ってきてくれたのですが・・・
b0297136_14363350.jpg
お部屋は牡蠣の香が広がり、皆さんソワソワ(笑)。

一人2個づつ頂きましたよ。

で、なんとも有難い事にこの牡蠣は
それぞれ産地が違っていて
食べ比べをする事ができたのですが、
この写真の左側が唐桑のもので
右側が志津川のもの。
b0297136_14365925.jpg
味が違うんです!

阿部さんがおっしゃるにはエサが違うとの事。
b0297136_14365069.jpg
汁までズズズッと頂きました!美味しかったーーー!
b0297136_14364279.jpg
美味しい牡蠣を頂きながら受講生の皆さんの
お話を聞いていたのですが、
家族のために食事をしっかりとしたものを
作りたくて、その「しっかり」の部分を
知りたくて受講された、という方や、
(食品を)知っていて選ぶ事と、知らないで選ぶ事は
違う、と思って受講された方、
自分自身の「食育」と言うものが漠然としていたので
勉強してみたいと思った、などなど、
皆さん色んな思いで受講されたのだな、と
その思いを知る事が出来ました。

これからまだ講座は続きますが、
皆さんがそれぞれ思いを持って受講された
思いの答えになるといいな、と思いますし、
きっとなるだろうな、とも思います。

本当に大切な事って、不思議な事に
目立たない事が多いように思います。

だけど、本当に大切な事って
不思議と自分の中に残っている事も多いように思います。

だから受講されている皆さんが
本当に大切な事を体得して、
大切な人に日々語っていったのなら
それは必ず受け継がれるのではないかな、と思います。

そんな事を思いつつ。

次回は輸入についての講座です!
お楽しみに!






















by touhoku_syokuiku | 2018-10-29 11:05 | 食育コンダクター養成講座 初級