立春を迎え、暖かい春にまた近づきましたね。
とはいえ、この時期は気温差があり
暖かいと思ったら急に寒くなるという日が
あるのでどうぞ皆さま、お身体には十分気を付けて
お過ごしください。
さて、2月1日に15回目の食育コンダクター養成講座が
終了いたしましたのでそのご報告です。
15回目は「消費現場」という内容で
消費生活専門相談員の矢作礼子さんに
お話をして頂きました。
矢作さんのお話は毎回面白くて実際にあった事例を交えながらお話をされるので聞き手の心をグイグイと引き込みます。
今回は「買う」という事について2つの方向からお話をして頂きました。
1つは「買う」という精神的、倫理、哲学的な方向、もう一つは「買う」という行動について。
1つ目の精神的、倫理的、哲学的な方向という事についてなのですが、「エシカル消費」という言葉を耳にしたことはありますか?
エシカル消費とはより良い社会に向けた人や社会、環境に配慮した消費行動の事だそうです。
例えば・・・・エコ商品を選ぶ・寄付金付きの消費を選ぶ・フェアトレードの商品や障がいがある人の支援に繋がる商品を選ぶ・地元の産品を買う・被災地の産品を買う・認証ラベルのある商品を選ぶ ・・・等々。
自分が人や社会や環境に対してどんな消費をしたいのか、考え選び消費する。
これがエシカル消費なのだそうです。
忘れてはならないのが、物を買うという行為は作っている人を支える、という事。
日本はどんどん「自分で自分の事を決める」という考えになってきていて、それは情報や知識も自分自身で得る、という事も含まれるそうです。
自分で調べる手間はあるけれど、それは言い換えれば自分の理想やどうなりたいのかを反映する事ができる(=買う事ができる)、と矢作さんは言います。(私達食育実践協会は、この基準を知ってほしくて
様々な活動をしていますので、どうぞ皆様の情報収集源として我々協会をお使い下さい!)
そして、「意図して買う」という事は誰でもできる事ではないしある程度成熟した社会でなくては出来ない事、そしてそれを実際に考えて行動できる人は世の中では少ないかもしれないけれど、それでも行動し続ける事が大切、という言葉がとても印象的でした。
自分が買うものはその先の人を支える。
今一度、目の前の少し先を考えてみてはいかがでしょうか?
きっとそれは、世界が広がるきっかけになるのではないかと思います。
さて、後半は契約の事についてお話をして下さいました。
「買う」という事は契約するという事なのですが少しでも困った事があったらまずは消費生活センターへ連絡をするのがベストなようです。
何故ならインターネットで解決しようと思った所、(例えば○○の解決をします、というものに申し込んだ)二次被害に合う方がいらっしゃるからなのだとか。
消費生活センターへ連絡をすると、もし専門外でもその問題の専門の所を紹介してくれるそうです。
インターネットでお買い物をした経験はほとんどの方があるのではないかと思うのですが、インターネットは取り締まりが非常に難しいので、特に情報商材などは気を付けて下さいとの事でした。
インターネットの世界は玉石混交。
便利なもので日常に溶け込んでいるからこそ自分自身で調べ、判断する必要があるのだと思います。
そして困ったら消費生活センターへ!(宮城県は022-261-5161、仙台市は022-268-7867です)
世の中目まぐるしく変わっていますからね。
電子マネーに仮想通貨、何だか一生懸命ついていかなくてはならないなあ・・・と半分ついていけない自分に少しぼやき気味です(笑)。
さて、次回の養成講座は2月15日です。
環境の事について一緒に考えていきましょう。
お楽しみに!