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とうほく食育実践協会

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梅は2度楽しむべし

6月18日に「梅しごと・・熟成編」の
食育フェスが終了しました。

6月4日に青梅を扱い、今回は熟成梅を扱かったのですが、
そう、梅は2度楽しめるのです!

という事で今回は
梅味噌、梅干し、
そして新生姜のシロップ、新生姜の甘酢漬けの
作り方をお伝えし、梅味噌と新生姜のシロップを
実際に参加者の皆さまに作って頂きました。

講師は前回に引き続き料理愛好家の
菊地久子さんです。

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梅と言い新生姜と言い、今の季節にしか味わえない
「季節限定」のもの。

まずは新生姜を使ったシロップから作っていったのですが
新生姜は水分が多いため、シロップを作るのに最適。

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薄くスライスして砂糖をまぶしておくと水分が
出て来るのですが、更に時間短縮のため今回は
新生姜をすりおろしました。

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この中に砂糖を加えたら静かに煮ていきます。

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砂糖は勿論「花見糖」

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その間に新生姜の甘酢漬けの作り方を
教えて頂いたのですが、薄くスライスした生姜に
こちらの「食菜酢」を加えるだけのお手軽さ。

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この「食菜酢」は前回のラッキョウを漬ける時にも
大活躍したものなのですが、これ1本あるとなんと便利
なんだろうとマルチな活躍をしてくれますし、
原材料もいたってシンプルな上に、ハチミツを
贅沢に使っているという嬉しい1本です。

この食菜酢に薄くスライスした生姜を入れて
暫く置くとほんのりピンク色になるから不思議。

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すぐに食べられる!という訳ではなく
「待つ楽しみ」も含めてお楽しみ下さいね。

さて、今回はこちらの新生姜の甘酢漬けを
使った「おいなりさん」を試食として
皆様に召し上がって頂きました。

是非ご家庭でも作ってみて下さいね!

さて、お次はいよいよ梅の出番。

今回はジョイファーム小田原(神奈川)の
曽我の梅を使用しました。
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梅味噌から作っていきます。

梅味噌は梅、砂糖、味噌と重ねて
瓶詰にして保存すると、最初はこんな感じのものが・・・

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1年位経つとこんな感じにトロトロになります。

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これがまた何にでも合うのです!

野菜は勿論、お豆腐、お肉にも合いますし
ドレッシングや焼肉のタレなどの
調味料としても使えるのです。

トロトロに変化しても梅は取り出さずに
入れたままにしておくと殺菌効果も期待できて
美味しさもキープできるので良いようですよ。

今回の梅味噌用の味噌は鎌田醤油の「米こうじ味噌」
を使用しました。

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完成が楽しみですね!

そして今回は梅干しの作り方をお伝えしたのですが、
梅干しには欠かせない赤紫蘇のあく抜きのやり方も
お伝えしました。

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赤しそのあく抜きをしっかりする事によって
梅干しが綺麗に発色するのよ、と久子さん。

あく抜きがしっかりされていないと
黒っぽい梅干しになってしまうのだそうです。

本やインターネットで赤しそのアク抜きの仕方を
見た事がある方は多いと思うのですが、かなりしっかりと
塩でもみ込み、それを数回行うなど「コツ」を目の前で
見せて頂く事は、しっかりと伝わって良いものです。

参加して下さった皆様、是非今年は梅干しにも挑戦して下さいね!

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さて、楽しい楽しい試食の時間では
生姜シロップを炭酸で割って頂きました。

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甘いけれど少しピリッとしていて本当に美味しい!
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そして新生姜の甘酢漬けを細かく刻んだ
おいなりさん。

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久子さんが即席で作ってくれた梅酢の漬物。

梅酢と前回の食育フェスで作った
梅シロップを使ったそうですよ!

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さて、お腹も満たされた頃に
恒例の食育の時間です!

何度もこのブログでお伝えしているのですが、
私達食育実践協会は目の前にある食べ物を通して
生産者の事をお伝えしたり、食の安全性について
一人一人が自分事として考えて頂けるように
必ず食の事を語る時間を設けさせて頂いています。

今回は前回に引き続き、梅の事は勿論の事
山形で頑張っている「天童果実同志会」という
生産者についてお話をさせて頂きました。

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天童果実同志会はりんごやさくらんぼ、
ぶどうやラ・フランス、すもも、梅、柿
を生産しているのですが、特筆すべきことがあり
それは農薬にできるだけ頼らない果樹栽培を
しているという事。

果樹栽培は害虫との戦いとも言われていて
樹木そのものがやられてしまうリスクも多いため
農薬を非常に使うそうです。

樹木を守る事は生産者の生活を守る事にも直結していて、
美味しい事は勿論、綺麗な状態で売るという事も
生産者にとって非常に大切である事、そういう色んな事情があり
果物はどうしても農薬に頼らなければならない事を
私達は事実として(それが良いとか悪いとかではなく)
知っておく必要があると思います。

そういう事情を知ると、「少しでも安全なものを」という
取り組みが生産者にとってどれほど大変でリスクを抱えると
いう事なのか、少しだけでも想像がつくと思うのです。

そして天童果実同志会は2014年に
「ネオニコチノイド系農薬」を使わないりんごの生産に取り組みます。
(りんごやネオニコチノイド系農薬についてはこちらの記事にも
書いてあるので、よければどうぞ)

ネオニコチノイド系農薬は洗っても落ちない浸透性の農薬で、
ミツバチの異変から徐々にその危険性が知られるようになったため
ヨーロッパでは現在禁止されている農薬でもあるのですが
残念ながら日本では緩和されており、悲しい事にその使用量は
増えているという現実があります。

子供の脳に影響があるのではないか、などと言われているのですがね・・・。

「沈黙の春」
という本があります。

この本は自然を破壊し人体を蝕む化学薬品の
恐ろしさを告発した海洋生物学者
レイチェル・カーソンの本なのですが、
50年前に書かれたこの本の内容に
私達は向かってしまっているのではないかと
危機感さえ感じます。
(是非読んで頂きたい一冊です)


さて、ただでさえ私達が思うよりずっとずっと
何倍もの思いをかけて下さっている生産者の方々。

その中でも私達の「安全性」を考え、リスクに立ち向かい
美味しい物を届けようとしてる生産者の方がいて、
自分もまた求めていたのならば
私達はしっかりと守って応援し続ける必要があります。

ある事が当たり前ではない事を
決して忘れてはならないと思います。


さて!

次回の食育フェスは7月2日です。

チャーシュー作り、美味しい冷麺も頂きますよ~。

美味しい冷麺を作って下さっている北舘製麺の方が
岩手県八幡平市からわざわざ来て下さいます!

どんな話が聞けるかお楽しみに!




by touhoku_syokuiku | 2019-06-25 12:23 | 食育フェス