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とうほく食育実践協会

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世の中の「商品」を変えていける人たちに

2月7日に16回目の食育コンダクター養成講座が行われました。

今回は「消費者生活と暮らし」というテーマで
元消費者生活専門相談員の矢作礼子さんに
お話をしていただきました。

私たちは普段何気に「買う」という行為を
していると思うのですが、この「買う」という
行為は実は「契約」をしている事なのだそうです。

売り手があり買い手があり、両方の合意があって
初めて「買う」という行為が生まれるわけなのですが、
そこには目に見えないサービスも含まれています。

そして買い物のトラブルのほとんどが
この合意がうまくいっていない状態だそうで
例えば通販で注文した服が思っていたものと違っていた、
なんていう事も当てはまります。

本来ならば事業者と消費者は対等である事がベスト
なのですが、どうしても事業者の方が情報量が多いため
そこに差が生まれ、トラブルの原因になりやすいそうです。

最近はインターネットの普及により、
海外ネット通販でのトラブルが増えているとのこと。

インターネットで買い物をする時は必ず
安心して利用できるサイトか、購入する商品が
模倣品ではないか、配達期間を知っておくこと、
など注意する事が必要ですし、なにより困ったら
消費者センターへご相談を!!

そして
「うまい話には乗らない(うまい話などありませんから)」
「爽やかに断る勇気(ダラダラと断る必要なし)」
「今だけ、あなただけの口車に乗らない」
「特別感に惑わされない」
などなど、自分自身を守るためにも
気を付けておくことが必要です。


そして後半は「エシカル消費」について
お話をして下さいました。

エシカル消費とは直訳すると「理論的消費」の事。

分かりやすく言えば、より良い社会に向けた
人や社会、環境に配慮した消費行動の事、だそうです。

消費者庁が掲げている大きな柱に
・消費者トラブルの解消
・持続可能な世界を作っていく
の2つがあるそうなのですが、エシカル消費は
この2つ目の部分に当てはまります。

例えば環境に配慮されて作られた食品や物を買う、
フェアトレード商品を選ぶ、地元の物を買う、
障害がある人の支援につながる商品を選ぶ、などなど・・・。

実は世の中の「商品」を変えていく力を持っている
1番の人は「消費者」です!と矢作さん。

つまり私たち。

例えば私たちが環境に優しい商品を選び
それがよく売れるようになれば、企業側は
その流れを見て作り始めます。

企業側は売れるものを作りたい。

消費者はより良いものを買いたい。

この「より良いもの」というのは
人それぞれであることは言う間でもありませんが、
それを買い続けて使い続けていった結果、
次の世代がよりよい暮らしができるのかどうか
しっかりと見極める事はこれから先
今よりももっと必要とされるのではないかと思います。

過去に公害や添加物の問題が様々起こり、その度に
消費者は声を上げ、規制を作り今に至ります。

「消費者には世の中を変える力がある」

そう力強くおっしゃる矢作さんの言葉にぐっと来た
方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そして矢作さんは最後、私たちにこう問いかけました。

「考えて使う、情報を集めて選んで使う消費者になりませんか?」


自分自身はどんな消費者でありたいですか?
そして小さな1歩として何から始めましょう?




さて!次回の養成講座は2月14日です。

お楽しみに!







by touhoku_syokuiku | 2020-02-12 15:42 | 食育コンダクター養成講座 初級