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とうほく食育実践協会

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2019年 12月 06日 ( 2 )

選択の重要性

12月6日に12回目の食育コンダクター養成講座が
行われましたのでそのご報告です。

今回は生産現場の「畜産」について
山形県置賜郡の米沢郷牧場の代表である
伊藤幸蔵さんに教えて頂きました。
選択の重要性_b0297136_14155755.jpg

前回は農業、今回は畜産についてです。

伊藤さんには毎年、食品の裏話や
熱い思いなどなど語って頂いておりますが
今回もまた色んなお話を聞く事ができました。

選択の重要性_b0297136_14144054.jpg

米澤郷牧場では鶏肉も作っているのですが、
その取り組みというのが驚くレベルなのです。

何故なら
・全飼育期間無薬飼育を行なっている
・鶏舎は開放型で飼育を行なっている
・アニマルウェルフェアを重視している
という一般の鶏肉業界ではありえないような育て方を
貫いているからです。

「鶏肉は薬で育つ」と業界内では言われる位
鶏を育てる事と薬はセットになっているそうなのですが、
何故米沢郷牧場が無薬の取り組みを始めたのかというと、
取引のある生協から「安全な鶏肉を食べたい」という
組合員の声が挙がり、「薬抜きで鶏肉をつくれませんか?」という
依頼を受けた事がきっかけだったそうです。

どこの業者にお願いしても「それは無理だ」と断られ
米沢郷牧場へ話が来たらしいのですが、
思い切って引き受け、実験的にやった所
「うっかり成功してしまった」そうです。

伊藤さんが言うには「殺さない、という視点で育てた」
そうなのですが、これは「儲ける」ではなく
「鶏たちの健康」を第一に考えた結果
得られたものだと伊藤さんは言います。

その取り組みと言うのが
・乳酸菌を与えて腸内環境をよくする
・ストレスを溜めさせない
・餌や水の改善
などなど、人間の私達にも大いに共通するもので、
動物であろうが人間であろうが同じなのだな・・・と
考えさせられるものがありました。

そしてそのうち「餌は国産でやりたいね」
という話になり、飼料場をつくり(飼料場を
自社で持っているのは今では米澤郷牧場だけだそうです)
それを実現させ今に至っているとの事なのですが・・・
これを実現させるって・・・本当にすごい事だと思います。

家畜の世界は大規模化(独占化)と効率化が
求められる世界だそうです。

どうやったら早く大きく育つのか
どうやったらこの世界を独占できるのか。

が、ふと疑問に思うのです。

その先にあるものは
私達の健康は含まれているのでしょうか?

その先にあるものは
環境を守り、私達が安心して暮らせる世界が
あるのでしょうか?

何が正しくて何が良いのかは
自分自身で調べ、現場の方から話を聞いて
情報を求めなければ「本当の情報」は得られにくく
なってきていると伊藤さん。

知らなったでは私達の身体や心は
守られませんし、何より子供は特に
まともな物を食べなくては身体を守れませんよ、
と言う伊藤さんの言葉にズシリと来た方も
多かったのはないでしょうか。

そして最後に
「肉を食べるという事は、その分
環境にも負担がかかる事になるので、
少量のきちんとした肉を食べていくことが大切」
と話していらしたのが印象的でした。

そして最後に!
米沢郷牧場で育った丸鶏を事務局長自ら
焼いてくれました。

もう、皮がパリッパリ。

選択の重要性_b0297136_14151113.jpg
本当に美味しかったです!

食の安全性への興味が低い、と言われている日本。

安心安全な食について興味を持たれた方は
是非私達とうほく食育実践協会にお声がけ下さい。

一緒に学んでいきましょう。

そして、あなた自身やあなたの大切な家族を守る
お手伝いができたのなら私達はとても嬉しいです。


では今日はこの辺で。








by touhoku_syokuiku | 2019-12-06 15:25 | 食育コンダクター養成講座 初級

家族や地域を大切にするという事

12月3日に11回目の食育コンダクター養成講座が行われました。

今回は循環型第一次産業の「農業」をテーマに
山形県置賜郡にある米沢郷牧場の事務局長である
阿部均さんに来て頂き、米沢郷牧場の取り組みについて
教えて頂きました。

家族や地域を大切にするという事_b0297136_15582201.jpg
米沢郷牧場は「自然循環型農業」を目標にした
有機農業者の組織です。

この「循環」というのが、例えば
米沢郷牧場では鶏肉用の鶏を育てているのですが、
その餌となるお米は自分達で育てた飼料米。

そしてもみ殻は鶏舎に敷かれ、その上で鳥達は
過ごすのですが、その鳥達がいなくなった後、
鶏糞を発酵させて田畑や果樹園の肥料にする・・・
というように、一見ゴミとなりそうなもみ殻や
鶏糞を利用し循環させていく取り組みをしているのです。

ちなみに日本の肥料の輸入率は高いそうで、
その肥料を国産でまかなっている所はなかなか無いそう。

そしてその取り組みを聞いていると
それには無駄は一切なく、そこにあるもの、例えば
土の中の微生物などの力を最大限生かすように
「手を添える」ような農業をしているよう、印象を受けました。

さらに米沢郷牧場が大切にしているのが
「家族経営」。

独占するような大きな企業を目指すのではなく
家族経営の農家を大切にする、というのが今も昔も、
そしてこれからも米沢郷牧場が大切にしている事の1つだそうです。

家族経営を成り立たせるためには
年齢にあった働き方が大切、と阿部さんは言います。

若者は力仕事を、高齢の方は智恵や技術を
伝えると共に剪定などの仕事を、そして
女性たちは加工品を作ったり郷土料理の伝承を。

そうした家族経営の成り立ちによって
年間の労働配分とリスク分散を図っているとの事。

さらに、それぞれの生産者が思い入れの強い
野菜や果物を育てているため、例えば
ブドウなどは様々な品種を育てているそうです。

「思い入れが強いだけに、作り手に喋らせたらきっと
ずーっと(その作物の事を)喋っていると思うよ」
と笑いながら話す阿部さんのお顔はとても穏やかで
なんだか嬉しそうで、きっとそんな生産者の方々を
誇りに思っているのだろうなあ、と思いましたし、
その生産者の語りも聞いてみたいなあとも思いました。

一生懸命な方々のお話は心に響きますから。

さて、米沢郷牧場は学校給食の取り組みもしているそうです。

羨ましい~!!!!!

家族や地域を大切にするという事_b0297136_15583244.jpg
残念ながらブラック化が進む食の世界で、
米沢郷牧場のような循環型農業かつ
有機農法を行なっている所のお米や野菜が
食べられるなんて!!!

身体と心を作るのは食べ物の力が大きく
(私達はそれを忘れがちですが)
安心安全の食べ物を子供が食べられたら
それは素晴らしい事です。

更に米沢郷牧場では「消費者と顔の見える関係」
も大切にしているため、交流会も大切にしているそうです。

地域を大切にし、家族経営を大切にする事と
「循環型農業」の農業は根底が一緒のような気がした
今回の講座でした。

阿部さんありがとうございました。

次回は畜産についてです。

お楽しみに!









by touhoku_syokuiku | 2019-12-06 09:26 | 食育コンダクター養成講座 初級