1月31日に食育フェスの「冬のアンチエイジング」
が終了しましたのでそのご報告です。
こちらの講座はとても人気があり、今回キャンセル待ちを
頂くほどでした。(お断りをした皆さま、本当にすみません)
今回は「冬に備える」薬膳の話などもして頂き、
日常にすぐに取り入れられるポイントも多かった
のではないかと思いますし、何より李さんの柔らかいお人柄と
説明がとても分かりやすく、質問なども参加者の方から沢山出ました。

今回は参鶏湯、即席キムチ、チヂミの作り方を
教わったのですが、本来、参鶏湯は夏場に食べる事が
多いそうなのですが、それは必ずしもそうと
決まったわけではなく、体力を補いたい時など
「滋養強壮」を目的としたい時にたべるのだそうです。
使う食材にも役割があって、改めて参鶏湯が
韓国で滋養強壮目的で食べられる意味に
納得した方も多かったのではないでしょうか。
食材1つ1つに働きがある。
それはすなわち口に入れるものは全て薬であり、
薬膳とは漢方的な食材を必ずしも取り入れるわけではなく、
普段食べているものをその人の体質や性質に合わせて食べる事が
「薬膳」である、という李さんのお言葉。
例えば旬のものを食べる事はベストな事だけれど、
今は夏でも冷えている人が多いので
そういう方は夏野菜を食べ過ぎると
逆に冷えすぎてしまうから気を付けるなどなど。
食べる事とは、自分と向き合う事なのだと思いました。
他に冬を過ごす時の注意点や、冬におすすめの
食材なども教えて頂き、参鶏湯づくりに移っていきます。
丸鶏の中をよく洗い、血合いも綺麗にした所で
中にもち米などを詰めていきます。
竹串で口を閉じ、

あとは鍋に入れて水を入れ、最低2時間コトコト
煮込んでいきます。

出来上がるのが楽しみですね!
さて、煮込んでいる間に即席キムチを作ります。
韓国では即席キムチの事を「コッチョリ」と言い、「キムチ」とは
名前が別なのだそうです。
白菜は手でちぎっていきます。

そして塩を振って混ぜ、1時間位おいたものに
他の野菜や調味料を加えていったら・・・

あっという間に出来上がり!

この時、韓国の唐辛子のお話が出たのですが、
同じ種類の唐辛子でも日本は辛くなり
韓国では甘味と旨味が出るのだそう。
土地が違うと出来上がるものが変わると言うのは
面白いし、きっとその土地に合ったものが
出来上がるのでしょうね。
そしてキムチのお話もして下さいました。
韓国ではキムチ作りは1年に1回、
つまり1年分作るのだそうです。
(どの位の量になるのだろう、と興味津々です)
日本では酸っぱいキムチは好まれないけれど
韓国では乳酸菌発酵した酸っぱいキムチの方が
当たり前で好まれること、そしてキムチの乳酸菌の
量はとても多い事、そしてキムチや漬物などの
植物性の乳酸菌はとても強い事など・・・。
韓国の方がお肌綺麗なのはきっと、
キムチのおかげなのだろうなあ。。。
(腸内が整うとお肌が綺麗になるというし
実際、韓国の方はお肌が綺麗な方が多いですよね)
さあ、お次はチヂミです!
今回はなんと牡蠣ともずくのチヂミ!
参加者の皆さん、身体に滋養をチャージ
できたのではないでしょうか。
冬には「海の物」が良いそうですよ!
そして牡蠣は身体の機能を高めるだけではなく
精神を安定させるという働きもあるそうです。
イライラした時、ちょっと落ち込みがちな時は
牡蠣を食べるのもいいかもしれません。
材料をささっと混ぜたら

少し多めのごま油でカリっと焼きます。
あー!もう、ほんっとにいい匂い!
(このブログから香りを届けたい位です)
涎が~涎が~!

チヂミが焼けたころ、参鶏湯も良い具合に出来上がりました!

丸鶏をバッドに移し・・・

ざっくりと解体していきます。
もう、お肉がホロホロです。

スープもよそったら完成!
コラーゲンたっぷりのスープです。
きっと皆さん、翌日はお肌ぷりぷりですね。
最後にクコの実と松の実を散らします。
(最後にクコの実をを入れるのは
「まだ誰も食べていません」という合図にもなるのだそうです)

そしてこちらが即席キムチ。

チヂミも出来上がりました。

このチヂミにヤンニョムジャンをかけて頂きます。
今回は2種類のヤンニョムジャンを作りました。
1つは酢醤油ベースのもの、
もう1つはコチュジャンベースのもので、
こちらは参鶏湯に入れても美味しく頂けます。

そしてこちらが試食の様子。

参鶏湯を食べた後は暫く身体が
ホカホカしていて汗が出てくるほど。
毎日の食事が薬になる、そう思うと
食事は空腹を紛らわすだけではないと
いう事を実感させられます。
沢山の事を教えて下さった李さん、
本当にありがとうございました!
そして参加して下さった皆様、
ありがとうございました。
2月の食育フェスはマーマレードや
柑橘を使った内容で行います。
柑橘系が出始める頃はやはり
(薬膳の視点から見ても)
身体が酸味を欲する時期でもあります。
こちらの講座なのですが、お席を増やして
3名程ご案内が可能となりました。
リピート間違いなしのマーマレードの作り方と
マーマレードを使った料理の展開、
そして柑橘を使った料理法などを
お伝えする予定ですので、どうぞお楽しみに!