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とうほく食育実践協会

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カテゴリ:食育コンダクター養成講座 初級( 35 )

和食の「命」といえば

11月8日、9回目の食育コンダクター養成講座が行われました。

今回は日本人にとって、そして日本の食文化にとって
無くてはならない「だし」の話。

だしの世界は地域によっても使われる素材が違ったり
「取り方」によって風味やが変わったりと
とても奥が深く、面白くて美味しい世界だと思うのですが
その魅力をたっぷりと語って下さったのがこの方。

「まるご食品」の専務、濱口利文さんです。

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どんどん時短・短縮されていく家庭料理に比例して増えていく
化学調味料や、簡単に味付けできる様々なバリエーションの「〇〇の素」。

それはそれで便利なのかもしれませんが、
私達協会は「全てが同じ味」になるものではなく
「それぞれの素材の美味しさ」を大切にし、
「各家庭の味」をもっと大切にしてほしいという思いがあります。

そんな思いから、だしの話は欠くことの出来ない
大切なものだと思っています。
(全ての講座が欠く事のできない大切な講座なのですが(笑))

しかも!
今回は美味しいだしの取り方は勿論の事
色んな出汁の試飲が出来たという何とも贅沢な講座。

濱口さん、本当にありがとうございました!

さて、私達が「美味しい」と感じるものには
「旨味」というものが必ずといって良いほど
食材の奥に隠れているのですが、
その「旨味成分」がぎゅっと濃縮されたものが「だし」と
言われている素材です。

この「だし」をとるためだけの素材を作って使って
いるのは和食だけだそうです。

さて、出汁のトップバッターと言えば・・・

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そう!昆布!

昆布にも色んな種類があるそうなのですが、
だしに向いているのは肉厚で繊維質の多い昆布だそうです。

昆布をたっぷりと使って60度のお湯で
じっくりと旨味成分を抽出していくと・・・
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昆布だしの出来上がりなのですが、色もほんのり昆布色!

それぞれの出汁の違いを感じてもらうため
濃く抽出しているのですが、ほんのり甘くて
昆布の香りがなんとも良いのです。。。

昆布は収穫して干して出荷、ではなく
美味しさを引き出すために蔵で1年以上寝かせる事もあるそう。

さて、お次は身近な素材のかつお節。

だしは勿論の事、お浸しに和えたりと
料理にも幅広く使えますね。

このかつお節なのですが、2種類ある事をご存知でしょうか?

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こちらと・・・

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こちら。

色が違いますね。

1枚目の写真はカビ付け前、
2枚目写真の方はカビ付け後のかつお節。

どちらも「削り節」に使われるのですが、
風味などに違いがあるそうです。
(ちなみにカビ付けされた方のかつお節を
「本枯れ」と言い、時間も手間もこちらの方がかかるそうです。)

そして上の写真を薄く削ったものがお馴染みのかつお節。
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そして贅沢にこのかつお節を使って取った出汁は
思わずため息が出る美味しさ!

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金色~!

他にもさば削りぶしに(これまた美味しい。力強い味です)
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そしてまぐろ削り節も!(とても上品な味。京都の料亭でよく使われるそうです)

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それぞれの味も違うし色も違う。
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削り節や煮干しなど、いわゆる「だしの素になる素材」は、
生の時はそれ程旨味成分があるわけではないそうです。

命が無くなったと同時に体内の酵素の働きで
タンパク質分解が起こり、旨味成分を増幅させるため
旨味成分が生の時よりもずっと高まる。

そこには昔ながらの知恵が詰まっていて
特に日本の場合はその旨味を微生物を使って更に高めたり。


今は旨味成分だけを濃縮させた化学調味料というものがあり、
とても手軽に使う事ができます。

天然素材の「だしの旨味」と科学調味料の「旨味」。

天然の素材の魅力を濱口さんはこう言っていました。

「化学調味料の旨味は旨味であるけれども、1つの同じ味。

対して天然の出汁の素材は色々あって、旨味成分が
高い事は勿論の事ですが、それだけではなく
「素材そのものの味と香り」も感じる事ができる。」


なるほど・・・。

昆布は昆布の味、削り節はそれぞれの特徴を持った味、
きのこ類は旨味だけではなくきのこの味をともなった
旨味と香り、旨味成分の高い野菜だって種類が変われば
同じ味は1つもない。

素材の中に含まれる「旨味」は組み合わせる事によって、
その季節によって、その素材の状態によって変化し、
それを楽しむことができたのなら
食卓はぐっと豊になるのではないかな、と
お話しを聞いて思いました。

日本の食文化やだしの素材を作る技術、
それらを守って繋いでいく一番の方法は
各家庭で日常的に「素材から「だし」を取って使う」事
なのではないでしょうか。

もし時間が無い時はこんな便利なものもありますよ。
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心も身体も喜ぶ「だし」の味、
大切にしていきたいですね。













by touhoku_syokuiku | 2019-11-09 14:30 | 食育コンダクター養成講座 初級

私たちにできること~台風19号の被災地の現状(大郷みどり会)

2019年度11月5日(火)

食育コンダクター養成講座 「誰かに伝えたくなるネギ学」報告



私たち、NPO法人とうほく食育実践協会は、食の「食べること」は「生きること」「育てる」から「食べる」まで「食」から見える世界を学ぶ事を目的に、自らの食をいろいろな角度から考え、語ることができる仲間(食育コンダクター)を増やしていきたいと活動しています。


今回の「誰かに伝えたくなるネギ学」も、本来ならば今年で3年目となる生産者交流でした。


この度の、1012日に上陸した台風19号の災害により、大郷グリーンファーマーズさんは農地及び、ご自宅を被災され、大変な思いをされています。一度は中止も考えなければいけない状況でした。


しかし、大郷グリーンファーマーズの皆さんから、生産現場を知り、今後の活動に生かすためにと、快く受け入れてくださいました。


本当に感謝いたします。


今回の見学、生産者交流を通して、私たちの今後の活動に活かしていきたいと思います。



まず訪れたのは、大郷みどり会の事務所。


()大郷グリーンファーマーズ代表取締役 郷右近秀俊さんが、大郷の被災状況を話してくださいました。


郷右近さんは、毎年、NPO法人とうほく食育実践協会の食育コンダクター養成講座で、世界の食糧事情や農業のおかれている問題点、私たちの知らない環境問題、食糧問題を丁寧にわかりやすく教えてくださる講師をしてくださっています。


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この度の台風19号による吉田川の決壊により、大郷町は吉田川周辺を含め町内一円に大規模な浸水被害を受けました。


郷右近さんは、これは、単なる大雨による自然災害、というだけでなく、川の保水力、自然環境の変化、地球規模の温暖化や、様々な要因が考えられるのではないか。とおっしゃられました。


幸い、生産者の皆さんは、みな無事だったこと。


でも、大郷みどり会では会員2軒が床上浸水、内1軒は濁流の直撃を受け全壊(それが、あとで紹介する生産者熊谷さんのご実家)床下浸水1軒、その他何か所も崖崩れが起き、農地では畑とハウス12棟をはじめ、水田は稲刈りが終了しない水田30haが浸水、いまだ稲穂が見えない水田も多くあるとのこと。


収穫を迎える秋野菜が出荷できなくなってしまっている状況とのこと。


それでも、今、生産者一丸となって、復旧復興に取り組んでいるので、1人でも多くの方たちに、今日の訪問で感じたことをお伝えください。とお話してくださいました。



大郷グリーンファーマーズの生産者・西塚さんのハウスは周辺の田んぼが一面冠水。

泥水を被り、出荷ができなくなってしまった収穫間近の小松菜。

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大郷町直営農場農薬不使用ハウス  あいコープみやぎさんHPより




その後、何台かの車で移動して、今回の「ネギ学」の圃場へ。


今年で3年目の「ネギ学」。吉田川にかかる大きな橋を越えるとそこには2ヘクタール以上の農地が見えてきます。

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昨年もお邪魔した、1年ぶりのネギ畑・・・

待っていてくださったのは、ネギ生産者の、熊谷さんと佐藤さんです。



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吉田川が決壊して押し寄せた濁流は、収穫時期真っ只中のこのネギ畑にも押し寄せ、冠水。


もともと、ネギは水分が少ない土の方が良い作物なのだそう。


本来、ネギは、白い部分を長くするために、土寄せをします。



圃場に入らせていただきました。

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畝と畝の間は、だいぶ水は引いているものの、粘土質の土で、長靴でも足が取られる感じ。


とても土寄せは出来きそうにありません。


でも、ネギたちの生命力は凄い!みんな、元気に生きています!一度は完全に倒れたのに、ちゃんと起き上がって、すくっと立ち上がっているのです。


ただ、倒れた時に、ちょっと折れたり、S字に曲がったりしています。


白いところに土寄せができないまま置くと、緑になってしまうそう。


収穫のトラクターが、冠水のため全部廃車になってしまい、収穫が、手作業になってしまうことなど、そんな、諸々の事情で、この先、少量のネギは、あいコープみやぎさんのインターネット販売の道があるけれど、廃棄になってしまうとのこと。


そんな~泣

こんなに、元気に育とうとしてるのに。


お話を伺った後、受講生さんたちと収穫体験をさせていただきました。


持ち帰ったネギは、夕飯に「ネギしゃぶ鍋」にしていただきました。 


本当に甘くて美味しいネギでした。

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その後、吉田川の決壊場所からすぐの地域にご実家がある、熊谷さんのご実家に伺いました。


途中の畑には、まだ瓦礫が散乱していて、デコボコの道が続きます。


決壊場所は、奥に見える、ブルーシートのところ。

本当にすぐだったのですね。

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この熊谷さんのご自宅は、もともと築90年。屋根の下は茅葺なのだそうです。


梁も立派で、さすが日本家屋。


一階天井まで来た濁流に流されることなく、凛と立っていましたが、もう中は全壊なのだそうです。


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今回、あいコープみやぎさんは、この大郷のネギたちを、「ふんばり!むきねぎ」という名前で供給してくださいます。


痛んだ外皮や葉先をカットしたものを購入できます。


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私たちが今、できることとは?


一生懸命に頑張っている生産者の皆さんの事を知り、知らない方へ伝え、購入して、いのちをいただく事。



また、あいコープみやぎさんは、大郷みどり会緊急支援募金を受け付けています。


組合員の皆さんは、こちらの方法での支援をすることができます。


詳しくは、あいコープみやぎさんのホームページからお問い合わせください。




一日も早い、復旧復興をこれからも応援していきます。


by touhoku_syokuiku | 2019-11-08 11:25 | 食育コンダクター養成講座 初級

豊かな食を支えている人々の生活

10月25日、6回目となる食育コンダクター養成講座が行われました。

今回は輸入についての講義を行い、
オルター・トレード・ジャパン広報課
小林和夫さんに東京から来て頂き
お話しをして下さいました。

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毎年来て頂き講義をして頂いているのですが、
本当に1人でも多くの方々に聞いて頂きたい内容です。

オルター・トレード・ジャパン(ATJ)は
バナナやエビ、コーヒーなどの食べ物の交易を行なう
会社です。

風土に根ざした作物をつくる小規模な生産者を守り、育て、
そして「つくる人」にも「食べる人」にも安心であり
環境に負荷を与えない事を前提にしているそうです。
(詳しくはオルター・トレード・ジャパンのウェブサイトをチェックして下さいね!)

講義ではバナナとエビのお話をして下さったのですが、
日本を始め欧米で日常的に食べる事のできるバナナの
「作り手」側の話は考えさせられます。

本来日本でバナナが育つのはごくわずかな場所のみです。

つまりバナナは日本では日常的に食べる事の出来ないもの
なのですが、でもどうしてこんなに手軽に(価格も含め)
たべられるのでしょう?

悲しいかな、その裏側には過酷な労働を強いられて
いる方々の姿があります。

日本や欧米で輸入され、食べられているバナナの種類は
1種類(グローバルバナナ(キャベンディッシュ種))なのだそうですが、
本来バナナの種類(ローカルバナナ)というのは300種類位あるそうです。

1種類だけを広大な敷地で育てるため
(6800ヘクタール=山手線全てにバナナを植えている位の敷地!)
病気になってしまったものならば、一気に広がってしまい、
そのリスクを減らすために沢山の農薬が使われているという現状があります。

広大な敷地のため空中散布は必須、バナナを守るための
袋自体にも丁寧に殺虫剤が練り込まれています。

日本に輸入されて来る頃には農薬もぐっと
少なくなってくるそうなのですが・・・。

皆さん、ここで考えてほしいのです。

日本に輸入される頃には農薬が減っているから
大丈夫とかそういう話ではなく、大量の農薬に
生活を脅かされる人たちがいる、という現実に
私達は向き合わなくてはならないと思います。



ただ、これは本当に難しい問題で
大手の企業と契約し、過酷な労働であるにしろ
現地の方々の生活を担っている事も事実です。

私達が美味しいバナナやエビ、チョコレートやコーヒーを
手軽に頂けるのは間違いなく、過酷な労働を
している方々のお陰です。

では私達はその方々のために何ができるのでしょう?

もし私達が、作り手も消費者も安心安全で
しかも環境に負荷もなく、そして正当な価格で
商品を望み、求め、それが広がりを見せたのなら
企業は動くと思いませんか?


さて、オルター・トレード・ジャパンの扱っているバナナについて。

オルター・トレード・ジャパンのバナナはバランゴンバナナと言って、
ローカルバナナです。

バナナの生産国(主にフィリピン)では、バナナは
果物ではなく食事として頂く事が多く、上げたり蒸したりと
加工される事が多く、日常には欠かせないもののようです。

バランゴンバナナは、山に生えていて
現地の方はあまり食べない種類なのだそうですが
オルター・トレード・ジャパンでは
あえてそういう品種を選んだそうです。

なぜなら現地の方々がよく食べる品種を買ってしまったら
その方たちの分が無くなってしまうからです。

だから「おすそ分けをして頂く」という感覚で
現地の方々があまり食べないバナナを買っている、
と小林さんはおっしゃっていました。

しかも山の上に自生しているバナナなので
農薬も使っていません!

バランゴンバナナは普通に売られているバナナに比べると
少し値段はします。(スーパーで売られているバナナが
安すぎるのです)

それでも安全性が高く、環境にも負荷をかけず、現地の方々の生活も
守る事が出来、(現地の方々は、子供達に満足な食事と教育を
望んでます)本来のフェアなやり取りができるのなら
それは決して高いと言えるのでしょうか?

消費行動には責任があると言っても過言ではありません。


さて、今回はエビの話もして頂いたのですが、
日本人はエビが大好き!(私も好きです)
な人が多いのですが、輸入の養殖海老は「薬漬け」
「環境破壊の産物」と言われてきたそうです。

その理由としては狭い池で高密度に養殖し
生産効率を上げるため、海老がストレスを感じ
病気になりやすくなるそうです。

それを防ぐために抗生物質の餌を大量に与え
その結果、森林伐採や水質汚染などの環境汚染にも
残念ながら繋がってしまっているとの事。

そこで始まったのがインドネシアのジャワ島東部の
グレシック、という場所で行われている粗放養殖。

なんとジャワ島東部で300年近く前から行われてきた
魚養殖の方法で、それをエビに応用したそうです。

特徴としては持続可能な生産活動である事。

そして餌は与えないそうです!
その代わり、餌となるプランクトンが発生するように
環境を整えていくため(自然の池に近い環境を作る)
環境負荷も非常に少ない上、海老がしっかり運動を
し非常に美味しいエビが育つという循環が出来ているそう。

しかも現地で製造するため、冷凍は1回だけ(スーパーで売られている
多くのエビは1度解凍されて再び冷凍されています)。

そして黒変防止剤や保水剤は一切使用しないため
安全性が高く、エビ本来の旨味や食感を大切にしている
との事なのですが、事実とっても味が濃くて美味しいのですよ!


さて、私達は真剣に考えていかなくてはなりません。

経済優先である今、その考え方では
どこかにしわ寄せがきてしまいます。

確かに経済的な事は大切です。

ただ、しわ寄せの結果、それは遅かれ早かれ
形を変えて私達に戻って来ることも忘れてはいけない事だと思います。

人を守る事は環境を守る事でもあり、その逆も然り。

さて、小さな1歩は何から始めましょうか?












by touhoku_syokuiku | 2019-10-29 11:27 | 食育コンダクター養成講座 初級

環境と美味しさと

10月11日、5回目の食育コンダクター養成講座が行われました。

5回目は生産現場1、という事で「水産」の内容だったのですが
牡蠣を扱う丸壽阿部商店の専務である
阿部壽一さんに講義をして頂きました。

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阿部さんは私達協会とも深く関わって下さり、
協会で行っているイベントの「食育フェス」は
「共生会」という生産者の団体から助成を得ているのですが
その共生会の副会長でもあり、食育実践協会の理事でもあり、
何かと私達をサポートし、助けて下さっています。

さて、宮城県の牡蠣は世界に誇れる牡蠣である事をご存知でしょうか?

宮城県に住んでいると美味しい牡蠣が当たり前のように
あるのですが、それがいかにすごい事なのか、そして
宮城県の牡蠣が「種ガキ」として日本全国に出荷
されていると聞いたら、きっと驚かれる方も多いのではないかと思います。

宮城県の美味しい牡蠣を育てるためにも
沢山の工夫がされており、プランクトンの少ない
宮城県の海には牡蠣一個一個に栄養を行きわたらせる
ように育てていくのだそう。

沢山の手間暇をかけ、細菌やノロウィルス、
放射性物質や貝毒検査などの検査も
しっかりと行われて出荷される牡蠣なのですが、
(こちらの検査がまた、結構なお値段なのだと知り驚きました)
私達の元へ届くまでの道のりには沢山の行程が
踏まれている事を、受講者の皆さんは知る事が出来たのではないでしょうか。

さて、話はこれだけではありません。

宮城県は東日本大震災の大津波による影響で
集落や施設が壊滅的な被害を受け、
牡蠣の生産者やワカメの生産者が
半分以下にまで激減してしまったそうです。

その結果、牡蠣の生産量も年間4千トン(剥き身)
あったものが震災で500トンまで激減したそうです。
(現在は1千700トンまで生産が回復)

が、ここで新たなチャレンジが始まります。

それは環境に配慮した養殖を行う事。

震災前は過密養殖していた場所の間隔を開け、
施設台数を震災前の3分の1までに削減したそうです。

これはすなわち「生産量が減る」という事を意味するため、
生産者からの反対も強かったそうなのですが
行った結果、品質が上がり、そのお陰で
所得も向上したそうです。(労働時間も短縮されたとの事)

更に2016年4月には宮城県志津川支所戸倉牡蠣部会の
「戸倉っこかき」が持続可能な漁業が認められ
日本初のASC認証を取得。
(ASC認証:養殖水産物に対するエコラベルの事)

更にはFSC森林認証も取得し
(FSC認証:適切な森林管理を認証する制度)
海と森の認証をもった唯一の自治体として
ラムサール条約に登録されているそうです!

これは宮城県の誇りです。

綺麗な海は森の管理が欠かせません。

山や森の栄養分が海に流れて行くからです。

これからも末永く
自然の恵みを頂き続けるという事は
責任をもってその環境を守っていく必要があります。

それは生産者だけの話ではなく、
私達1人1人にも責任があるという事です。

生産者の方々は本当に頑張っていて
その頑張りは私達が想像するよりもずっとずっと
ハードな事が多く(養成講座でお話を聞けば聞くほど
私は頭が下がります)、では私達に何が出来るのかと言えば
頑張っている生産者の方から買う位しか出来ないけれど
でも改めてここで考えてほしいのです。

「あなたは誰から物を買いますか?」

買うという行為はその先にある生産者を
応援するという行為です。

美味しいだけではなく環境にも配慮している牡蠣、
応援したいですね。











by touhoku_syokuiku | 2019-10-19 12:58 | 食育コンダクター養成講座 初級

同じ茶葉でも・・・

9月24日、第四回食育コンダクター養成講座が行われました。

今回は「味覚1」という事で「煎茶」についてです。

日本人にとって日本茶は大切な「食文化」の一つなのですが、
ペットボトルのお茶が広く普及する事によって
家庭でお茶を淹れる事が少なくなってきたそうです。

食後やちょっとした休憩時、もしくは友人知人と頂くお茶は
ホッとくつろぐ時間であると共に、日本茶の素晴らしい
栄養成分も取り入れる事ができます。

しかも!自分で入れる日本茶は自分好みの味に
淹れる事ができるのです!

さて、今回はそんな日本茶の魅力をたっぷりと
岩淵茶舗 社長の岩渕正太郎さんに語って頂きました。

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岩淵茶舗は山形市にあり、美味しい茶葉を
売っているのは勿論の事、甘味処でもあります。
(とっても美味しいのです!!!)
山形に行かれる際、寄ってみてはいかがでしょうか。


さて、今回受講生の皆さんには
3種類のお茶を飲んで頂きました。

いずれも同じ茶葉です。

今回は福岡の八女のお茶を頂いたのですが、
そのお茶について説明を少しばかり。

福岡県八女地方南東部に位置する星野村は
空気の澄み切った自然豊かな所で
今回講座で頂いたお茶はこの恵まれた自然環境の中、
最新の向上で精選・仕上げ加工されたものだそうです。

岩渕さんがわざわざこのお茶を選んで
講座に持ってきて下さったのは
きっと飲んでもらいたいお勧めのお茶なのだと思いますし、
事実、とても美味しいお茶なのです!!!

さて、今回はこちらの茶葉を使ってお湯の温度と
茶葉にお湯を入れてからの時間をそれぞれ変えて
お茶を淹れていきました。

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受講生の皆さん、びっくり!

同じ茶葉なのにお湯の温度が違うだけで
お茶の味が全然違うのです。

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お湯の温度によってお茶から出る成分が
違うそうなのですが、例えばカテキン類のタンニンは
苦みがあり、70℃以上のお湯で急激に出るのだそうです。

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だから苦いお茶を好む人には熱いお湯が良いのでしょうが
熱湯では旨味成分より苦みを強く感じます。

逆に温度が低ければ低いほど旨味成分を
感じる事ができ、ビックリする位甘いお茶
を頂く事ができます。

最後に「最高に贅沢なお茶」として
茶葉に氷を入れ、その溶けた氷水でお茶を頂いたのですが・・・!!!

甘~~~い!!!

本当に同じお茶とは思えない位、味が違うのですよ。

他にも「深蒸し」「浅蒸し」違いや
日本茶の正しい保存方法、急須の蓋の穴の事など
「へえ~」
「ほお~」
「そうだったんだ!」
と、受講生の皆さん連発していました。

その位、身近にある日本茶は
実は奥が深い存在であるのだと思います。

そして自分好みのお茶を淹れられるなんて
素敵じゃないですか!

自分好みのお茶を淹れられるようになったら、
家族や友人知人のお好みのお茶を淹れられるように
なるかもしれませんね。

「ペットボトルで簡単に」飲むお茶は
忙しい時は良いかもしれないけれど、
あえて自分自身や大切な人のために
ちょっとひと手間かけたお茶を淹れる事は
「豊かな時間」に繋がるのではないでしょうか。

豊かな生活時間、日本茶で是非体感してみて下さい。

お茶の事や詳しい淹れ方など知りたい方、
是非岩淵茶舗に立ち寄った時に
質問してみて下さい。

絶対に詳しく教えてくれます。

そしてあなたにピッタリのお茶を淹れてくれますよ!






by touhoku_syokuiku | 2019-09-25 15:12 | 食育コンダクター養成講座 初級

忍耐強く寄り添うこと

9月20日に第三回、食育コンダクター養成講座が行なわれました。

今回は「給食の現場から」という事で
西多賀チェリー保育園の元園長である
畠山眞咲さんよりお話をして頂きました。
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保育士歴は30年以上、そして園長として12年
保育の現場に立ち会ってきた畠山さん

沢山のお子さんとその親と接してきたからこその言葉があり、
実際に子育てや孫育てをしている受講生の皆さんに
届いたものがあったのではないかと思います。

そして畠山さんは、保育の現場を紹介している時
本当に嬉しそうに楽しそうにお話され
その姿に色んなパワーを頂いた方も多かったのでは
ないかと思います。

前回の栄養学が知識的な「学び」の話であったら
今回はそれを実践している話、と言っても良いくらい
繋がりがあり・・・、と言うのも、チェリー保育園では
食育をとても大切にしている保育園で
園内には沢山の「実のなる木」が植えてあり
(その数23種類!)クラスごとの小さな畑で野菜を育てているのです。

その育てた野菜を調理し、実際に食べる。

そこには「育てる~食べる」までを行う事によって
子供たちは「自分達が食べている物」の姿を知り
成長過程を知り、世話をする事の大変さを知り、
その食べるまでの過程を知る大切さがあります。

「見た目で判断して食べない子には
その食べ物自体から見せて、一緒に(料理を)作る必要がある」
と畠山先生は言います。

大きくなればなるほどチェリー保育園の子供たちは野菜好きの子供に
なるそうなのですが、最初からそういうわけではないそうです。

「野菜をたべてもらう事の大変さ」

は最初に通る道だそうで、それでも根気強く
子供に寄り添って食べさせていれば
子供は分かってくれる、と畠山さん。

諦めたらそこで終わり。

でも根気強く付き合っていったら変わる。
(場所を変えて食べてみたり、気分を変えて食べさせたり、と
色んな方法を試すそうです)

そして何より大人が「美味しい!」と言って
子供の前で食べてみせる事も、大切な食育の一つ!との事。

だから
「先に子供に食べさせてから自分も食べる」
のではなく、
「子どもと一緒に食べる」
もしくは
「子供に美味しそうに食べるところを見せてから
子供に食べさせる」
事が大切、とおっしゃっていました。

他にも赤飯を食べなかった子供たちと一緒に
赤飯を作り、月1回の園での「お祝い」
に取り入れるようになったら赤飯好きが
増えたという話などなど、聞けば聞くほど
一緒に作って共有する事の大切さを改めて感じました。

そしてチェリー保育園で大切にしている事の中の
一つに絵本もあり、その思いは「クラス名は絵本の名前」
という所からも伝わってきます。

絵本の中にある料理を一緒に作ってみたりも
するそうですよ!

食育は家庭と保育園と一緒に
進めていくことが大切であること
(保育園でやってくれているからといって
家庭がおろそかになっては本末転倒)
そして何より子供を大切に愛情いっぱい
育ててれる保育園があるという事は
何と心強い事か。

便利になった世の中。

でも便利になっているはずなのに
何故か時間と余裕がどんどん失われている今。

昔よりもずっと色んな事が楽になっているはずなのに
「忙しさ」が増えている今。

忙しい人のために「時短」といって
どんどん簡易的になっている食の世界。

今一度ふり返ってみるのはいかがでしょう。

サラダになる前のかぼちゃやジャガイモの姿、野菜の姿、
切り身になる前の魚の姿、肉の姿、などなど。

原型から遠ざかれば遠ざかる程
私達は大切な事を見落としてしまうように思えてなりません。


さて、次回の養成講座はお茶の世界です!

ペットボトルでささっと頂くのではなく
美味しいお茶を改めて入れてみましょう。

お楽しみに!










by touhoku_syokuiku | 2019-09-21 11:02 | 食育コンダクター養成講座 初級

食育は生きる上での基本

9月13日、第二回食育コンダクター養成講座が行われました。

今回は「栄養学基礎」という事で
管理栄養士の飯渕由美先生が講師として
いらして下さいました。

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飯渕先生のお話はとても興味深く
時間があっという間に過ぎてしまいます。

それはきっと、飯渕先生が管理栄養士としての経験が広くかつ深く、
妊婦さん、離乳食が始まった子供~成人、そして介護食まで
沢山の方と関わってきたからこその経験が
あるからなのではないかと思います。

更に、親子向けの食育コンサートを
メンバーを組んで行っていたという経歴もお持ちで
(実は飯渕先生はシャンソンも歌われるそうです!)
その会場を周った数はなんと230ヶ所!

それらの経験の深さからか、飯渕先生の発せられる言葉は
とても分かりやすくてユーモアがあり、かつ安心感があります。

健康であり続けるには
食事は勿論の事、運動、休養(心と身体)の3つのバランスが大切な事、
何より心と身体は一体なのでどんなに食事を気にしても
心を置いてしまってはいけない・・・などなど、改めて自分自身を
ふり返るきっかけになった方も多かったのではないでしょうか。

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他にも何故1日3回食べるのか?や
(朝ごはんは地球リズムと体内リズムのズレを整えるそうです)
「バランスの良い食事」と言うが、そもそもバランスの良い
食事とは何か?などなど分かりやすく教えて下さいました。

そして
「バランスの良い食事は実は全然難しくないの!」
とおっしゃる先生の説明に
「ああ、それでいいのか!」と
安心&納得した瞬間。

さて、そもそも食育とは何か?
という話になった時、先生がおっしゃった言葉がこれ。

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何と、この言葉は100年前の書物にも
同じような事が書かれているそうで、
つまりずっと昔から「食べる事」の重要さは
言われてきていたのですね。

自分の体は自分の食べたもので作られ、
それゆえに「どう食べるかはどう生きるか」
に繋がる事、だからこそ自分の食べ方の
見直しをする・・・。

あまりにも日常になっている「食べる」と言う行為。

それは自分の人生を創っているといっても過言では
ないのだな、と思いました。

そしてお子さんを育てている方に是非お伝えしたい
先生のお言葉が
「ちゃんと食べさせていれば子供は親が黙っていても
勉強をするようになるし、心優しい子になるし、元気に動く!」
という事。

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そして食事は愛を育むツール。

愛情をしっかり受け取った子は
自分を大切にし、家族を大切にし、周りの人も大切にする。

ニコニコ美味しいご飯は心も育てる。

人生を創り、その人を作る基礎の基礎が食事。

食って偉大ですね。。。


そしても一つ面白いお話が。

人間は本能的に甘味、塩味、旨味を欲するのだそうで
小さい子供でも旨味は分かるのだそう。

何故なら母乳にはグルタミン酸(旨味成分)が含まれているからだそうです。

つまり、旨味は赤ちゃんの頃から味わっていたし
人間にとって欠かせない味・・・。

日本は旨味大国と言っても過言ではありません。

何故なら日本食には「旨味」を沢山使う食事ばかりだからです。

昆布に始まりかつお節、煮干し、シイタケ・・・
納豆にだって旨味はたっぷりです。
(野菜やお肉にも旨味はありますし)

とは言え、旨味は食べ物から取りたいもの。
(化学調味料は子供にとっては刺激が強いですし
大人にとっても塩分の摂りすぎに繋がります)

食育コンダクター養成講座でも9回目に
「出汁」の講座を行いますので、参加者の
皆様、どうぞお楽しみに!

今からだって「食」の見直しは可能ですし
変えていく事は可能です。

急に大きな変化は辛すぎるけれど
小さな変化の積み重ねはきっと
自分自身の人生を変えていくのだと思います。

最後にもう一度。

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by touhoku_syokuiku | 2019-09-16 18:57 | 食育コンダクター養成講座 初級

養成講座、始まりました!

9月10日、2019年度第一回食育コンダクター養成講座が行われました。

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私達協会が大切にしている事は
「食の語り部」を増やすこと。

食の現状を知り、伝えていくことは
生産者と消費者の関係性が薄れてしまっている今、
とても必要な事であると私は思います。

何故なら食の世界は日を追うごとに
(それも知らないうちに)
ブラック化しているように思えてならないからです。

知らないうちに得たいの知れないものを
気が付かずに食べている。。。
そんな事があってはならないはずなのに
気が付くとそれが当たり前になってしまっている。

私達は選択する自由があり、何を選ぶかは
自由ではありますが、それはあくまでも選択する
内容を知って初めて機能するものです。

食育コンダクターの講師は主に生産者の方々で
しかも農薬不使用や減農薬で頑張っている生産者さん。

その言葉はとても力強く、考えさせらせ、時に感動します。


さて、今回は食育の基本という事で
食育実践協会理事長である工藤恭子が
話をさせて頂きました。

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食育実践協会の事、これからの事。

日本とヨーロッパの食の在り方の違いや
社会的な事も知っていく必要がある事、などなど・・・。


講義に入る前に、受講生の皆さんに自己紹介をして頂いたのですが、
その自己紹介を聞いて私達はとても嬉しくなりました。

今回は「以前から気になっていたけれど、ようやく参加できました」
という方が多かったように思います。

受講生の皆さま、参加して下さり本当にありがとうございます!

他にも娘さんやお孫さんに食の事を伝えて行きたい、という方や
お子さんを通して自分の食事を見つめ直そうと思った方、
身内の介護を通して食の大切さを知り、勉強しようと思った方、
お仕事を通して食の大切さを実感しその一歩として参加された方など、
参加理由はそれぞれだと思うのですが
形は違えどご自身を通して誰かに何かを伝えたい、
という思いは共通するのではないかと思いました。

これからの講座が楽しみですね!

さて、今回は理事長らしいユーモア溢れる講座で
「座学も良いけど、大豆をちょっと一捻りしたものを食べてみましょう」
という「お味見」の講座でもありました。

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大豆ご飯と・・・

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大豆のマーマレード煮!

更に大豆の「二五八漬け(三五八ではなく二五八)」。
(皆様、お味はいかがでしたか?
新しい大豆の使い方、是非お試し下さいね!)


そしてりんごの皮を乾かして作ったアップルティー。

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10月の食育フェスでもりんごの会を行うのですが、
安全に心行くまでりんごの皮まで楽しめるのは
減農薬で頑張ってりんごを作っている生産者さんのりんごのお陰。

そう、減農薬や(減農薬にも色々ありますが、ここで言うのは
ネオニコチノイド系農薬を使っていない減農薬)
農薬不使用の野菜や果物は食品ロスが減るのです、実は。。。

さて、今回の講座は全部で19講座。

皆様最後までどうぞよろしくお願い致します!







by touhoku_syokuiku | 2019-09-12 15:13 | 食育コンダクター養成講座 初級

2019年度食育コンダクター養成講座募集開始!

湿度の高い日が続きますね。

皆様いかがお過ごしでしょうか?

湿度の高い日が続くと、体調等
下り坂になる事が多いと
よく耳にしますのでどうぞ
お気をつけてお過ごしくださいね。

さて、2019年度食育コンダクター養成講座が
9月10日~開催される事となりました!

一言に「食育」と言っても多岐に渡り
栄養を中心に行う食育もあれば
文化的要素を重視する食育もあります。

私達とうほく食育実践協会が主催する
食育とは
「目の前にある食べ物が
どのように作られているのか、
食の安心や安全とは一体どういう事なのか」
という事を中心に伝えています。

この事は普段の生活ではなかなか見えてきません。

今の世の中は
「コマーシャルをしている=良いもの」
「安い=家計を助けるもの」
という傾向が強く、その視点に偏りがちです。

決してコマーシャルが悪い訳でも
安いのが悪い訳でもありませんが、
個人的に「視点が偏ってる」事に危機感を感じます。

人生全てにおいて言える事なのかもしれませんが、
私達は「選択」する自由があり
「選択」する必要があります。

ただ、しっかりと意志をもって「選択」
できるようになるには知識が必要です。

野菜やお肉、魚や果物。

私達が口にする食べ物の多くが
どのように作られ、その結果どうなっているのか、
どんな事が問題になっているのか。

そして私達に出来る事は何なのか。

家族を守るために、どんな事をすればいいのか。

そして環境を守るために私達は
どんな「選択」をすればいいのか。

普段接する事のできない生産者や
専門家から沢山のお話が聞けることと思います。

是非、一人でも多くの方に受講して頂いて
周りの方々に伝えていって頂けたのなら
こんなに嬉しい事はありません。。。

小さな一歩の積み重ねはやがて大きな1歩になります。

皆様にお会いできます事、楽しみにしております!!!

詳細・お申込みはこちらからどうぞ。



by touhoku_syokuiku | 2019-07-16 16:47 | 食育コンダクター養成講座 初級

栄養満点、と言う名の愛情

3月12日に2018年度食育コンダクター養成講座の
最終講座が行われましたのでそのご報告です。

養成講座最後の講座は調理実習を行ったのですが、
今回は特別に食育コンダクター養成講座を知りたい人のために
限定5名のゲストさんの申し込みを受け付けた所、
キャンセル待ちが出る程のありがたい反応を頂きました!

今回お呼びした講師は以前、生協あいコープみやぎの
商品カタログに料理レシピを載せたり、地区企画の
料理提案をする活動を長くしていた料理提案グループ
「ごっつあんです」メンバーの小島里美さん。

きっとどこかの地区で、お料理を作ってもらった
経験のある人も多いはず。




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小島さんは現在、厚木市の認可保育園「くれよん保育室」にて
安全で素性が確かな食材で温かい手作りの給食と
おやつを子供たちに作っています。

くれよん保育室は生活クラブ
(生活クラブとは「生活クラブ生協」で
国産、無添加、減農薬など独自の基準を
設けているこだわりの安全食材を扱っている生協)
の組合員が育てた保育園とあって、
給食で使う食材は生活クラブのもの。
(なんとも子供たちがうらやましい!!!)

しかも洗い物も純石けんを使い、合成洗剤に頼らないという
取り組みもされているそうです。

今回は「ある日の給食とおやつ人気メニュー」と題して
三色そぼろ丼、味噌玉、お豆腐団子の
作り方を教えて頂きました。

まずはお豆腐団子からスタートです!

材料を混ぜたら一口位の大きさにし、

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蒸し器で蒸していきます。
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受講生の方も挑戦。
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そして蒸しあがったらきな粉とまぶして出来上がり!

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この豆腐団子は子ども達にも人気なのだそうです。

とても簡単だし、子供のおやつにぴったり!

お次は三色そぼろ丼です。

こちらのそぼろ丼はお肉ではなく
サバ缶と凍り豆腐を使うのですが、
くれよん保育室ではカルシウムと良質な
タンパク質をいかに摂取するかを大切に
しているとの事。

凍り豆腐は栄養が豊富だし、サバ缶も
骨ごと美味しく頂けますから、子供にも
大人にも嬉しい一品です。

凍り豆腐は水で戻したものを使用したのですが、
この戻し汁も味噌汁に使ったりと無駄にはしません。
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サバ缶は勿論汁ごと使用します。

あとは汁気が無くなるまで炒って味を整えたら完成!

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ほうれん草は家庭ではそのまま茹でますが
保育園では大量のほうれん草を茹でる必要が
あるため、先に切るのだそうです。

「根本の部分が美味しいから根本まで頂きます」
と小島さん。

ほうれん草は茹で上がったら調味料でさっと和えます。
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人参も出汁と調味料で煮ていきます。
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ここまで出来たら最後は味噌玉作りです。

味噌の中にお好みの具材と削り節を混ぜたら・・・
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ラップで丸くします。

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完成!あとはお湯を注ぐだけ。

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そして今回の料理の完成品がこちら!

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他にもおやつを紹介して下さいました。

ふるふるみかん。

柔らかいババロアの食感、
そしてなんだか懐かしい味。

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バナナパウンドケーキ。

なたね油とヨーグルトが入った優しい味。
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さつまいもクッキー。

ソフトクッキーなのですが、さつまいもの甘さが
効いていて食べると嬉しくなります。
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口にした瞬間、身体が喜ぶ美味しさとはこの事!
と思えるものばかりで、心の底から毎日こんな
料理を食べられる保育園の子供達は幸せだなあと思いました。

すべて本当に優しい(心のこもった)味。

きっとこんな優しい味を食べ続けたのなら
優しい人間が育つのではないかと
そんな事を思いました。

そして、くれよん保育室の給食の取り組みを
写真を交えながら教えて頂きました。

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和食を中心にしている事や
季節感を大切にしている事、
できるだけ安心安全な国産(地元)の
食材を使用している事などなど
栄養だけではない部分も大切にしているそうです。

出汁も煮干しと昆布で取っているとの事だったのですが、
春になると子供たちと一緒に出汁作りをするそうです!

その時に煮干しを食べてみたり
昆布をしゃぶってみたりするのだとか。

なんだかお話を聞いていたら楽しそうな光景が
目に浮かんできました。

自分が食べるものがどんなものから作られているのか
楽しみながら知る、実際に食べてみる、
それを子供の頃から体験する事ができるなんて
とても良いな、と思いましたし(何といっても
食は命の源ですから!)参考になったと
思う方も多かったのではないでしょうか。


さて、調理実習が終わったあとは
養成講座の修了式が行われました。

受講生の皆さま、本当にお疲れ様でした。

9月から始まった養成講座でしたが
専門家や生産者の話を実際に聞いて
皆様はどう感じ、何を思ったでしょうか?

皆さんの大切にしたい方々へ
どうぞ学んだ事を語り継いでほしいなと思います。

そしてぜひ実践協会の仲間として色んな活動を
共にできます事を心より願っております!

皆様と出会えた事、とても嬉しかったです。

感謝を込めて。






by touhoku_syokuiku | 2019-03-18 16:15 | 食育コンダクター養成講座 初級