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とうほく食育実践協会

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選択の重要性

12月6日に12回目の食育コンダクター養成講座が
行われましたのでそのご報告です。

今回は生産現場の「畜産」について
山形県置賜郡の米沢郷牧場の代表である
伊藤幸蔵さんに教えて頂きました。
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前回は農業、今回は畜産についてです。

伊藤さんには毎年、食品の裏話や
熱い思いなどなど語って頂いておりますが
今回もまた色んなお話を聞く事ができました。

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米澤郷牧場では鶏肉も作っているのですが、
その取り組みというのが驚くレベルなのです。

何故なら
・全飼育期間無薬飼育を行なっている
・鶏舎は開放型で飼育を行なっている
・アニマルウェルフェアを重視している
という一般の鶏肉業界ではありえないような育て方を
貫いているからです。

「鶏肉は薬で育つ」と業界内では言われる位
鶏を育てる事と薬はセットになっているそうなのですが、
何故米沢郷牧場が無薬の取り組みを始めたのかというと、
取引のある生協から「安全な鶏肉を食べたい」という
組合員の声が挙がり、「薬抜きで鶏肉をつくれませんか?」という
依頼を受けた事がきっかけだったそうです。

どこの業者にお願いしても「それは無理だ」と断られ
米沢郷牧場へ話が来たらしいのですが、
思い切って引き受け、実験的にやった所
「うっかり成功してしまった」そうです。

伊藤さんが言うには「殺さない、という視点で育てた」
そうなのですが、これは「儲ける」ではなく
「鶏たちの健康」を第一に考えた結果
得られたものだと伊藤さんは言います。

その取り組みと言うのが
・乳酸菌を与えて腸内環境をよくする
・ストレスを溜めさせない
・餌や水の改善
などなど、人間の私達にも大いに共通するもので、
動物であろうが人間であろうが同じなのだな・・・と
考えさせられるものがありました。

そしてそのうち「餌は国産でやりたいね」
という話になり、飼料場をつくり(飼料場を
自社で持っているのは今では米澤郷牧場だけだそうです)
それを実現させ今に至っているとの事なのですが・・・
これを実現させるって・・・本当にすごい事だと思います。

家畜の世界は大規模化(独占化)と効率化が
求められる世界だそうです。

どうやったら早く大きく育つのか
どうやったらこの世界を独占できるのか。

が、ふと疑問に思うのです。

その先にあるものは
私達の健康は含まれているのでしょうか?

その先にあるものは
環境を守り、私達が安心して暮らせる世界が
あるのでしょうか?

何が正しくて何が良いのかは
自分自身で調べ、現場の方から話を聞いて
情報を求めなければ「本当の情報」は得られにくく
なってきていると伊藤さん。

知らなったでは私達の身体や心は
守られませんし、何より子供は特に
まともな物を食べなくては身体を守れませんよ、
と言う伊藤さんの言葉にズシリと来た方も
多かったのはないでしょうか。

そして最後に
「肉を食べるという事は、その分
環境にも負担がかかる事になるので、
少量のきちんとした肉を食べていくことが大切」
と話していらしたのが印象的でした。

そして最後に!
米沢郷牧場で育った丸鶏を事務局長自ら
焼いてくれました。

もう、皮がパリッパリ。

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本当に美味しかったです!

食の安全性への興味が低い、と言われている日本。

安心安全な食について興味を持たれた方は
是非私達とうほく食育実践協会にお声がけ下さい。

一緒に学んでいきましょう。

そして、あなた自身やあなたの大切な家族を守る
お手伝いができたのなら私達はとても嬉しいです。


では今日はこの辺で。








# by touhoku_syokuiku | 2019-12-06 15:25 | 食育コンダクター養成講座 初級

家族や地域を大切にするという事

12月3日に11回目の食育コンダクター養成講座が行われました。

今回は循環型第一次産業の「農業」をテーマに
山形県置賜郡にある米沢郷牧場の事務局長である
阿部均さんに来て頂き、米沢郷牧場の取り組みについて
教えて頂きました。

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米沢郷牧場は「自然循環型農業」を目標にした
有機農業者の組織です。

この「循環」というのが、例えば
米沢郷牧場では鶏肉用の鶏を育てているのですが、
その餌となるお米は自分達で育てた飼料米。

そしてもみ殻は鶏舎に敷かれ、その上で鳥達は
過ごすのですが、その鳥達がいなくなった後、
鶏糞を発酵させて田畑や果樹園の肥料にする・・・
というように、一見ゴミとなりそうなもみ殻や
鶏糞を利用し循環させていく取り組みをしているのです。

ちなみに日本の肥料の輸入率は高いそうで、
その肥料を国産でまかなっている所はなかなか無いそう。

そしてその取り組みを聞いていると
それには無駄は一切なく、そこにあるもの、例えば
土の中の微生物などの力を最大限生かすように
「手を添える」ような農業をしているよう、印象を受けました。

さらに米沢郷牧場が大切にしているのが
「家族経営」。

独占するような大きな企業を目指すのではなく
家族経営の農家を大切にする、というのが今も昔も、
そしてこれからも米沢郷牧場が大切にしている事の1つだそうです。

家族経営を成り立たせるためには
年齢にあった働き方が大切、と阿部さんは言います。

若者は力仕事を、高齢の方は智恵や技術を
伝えると共に剪定などの仕事を、そして
女性たちは加工品を作ったり郷土料理の伝承を。

そうした家族経営の成り立ちによって
年間の労働配分とリスク分散を図っているとの事。

さらに、それぞれの生産者が思い入れの強い
野菜や果物を育てているため、例えば
ブドウなどは様々な品種を育てているそうです。

「思い入れが強いだけに、作り手に喋らせたらきっと
ずーっと(その作物の事を)喋っていると思うよ」
と笑いながら話す阿部さんのお顔はとても穏やかで
なんだか嬉しそうで、きっとそんな生産者の方々を
誇りに思っているのだろうなあ、と思いましたし、
その生産者の語りも聞いてみたいなあとも思いました。

一生懸命な方々のお話は心に響きますから。

さて、米沢郷牧場は学校給食の取り組みもしているそうです。

羨ましい~!!!!!

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残念ながらブラック化が進む食の世界で、
米沢郷牧場のような循環型農業かつ
有機農法を行なっている所のお米や野菜が
食べられるなんて!!!

身体と心を作るのは食べ物の力が大きく
(私達はそれを忘れがちですが)
安心安全の食べ物を子供が食べられたら
それは素晴らしい事です。

更に米沢郷牧場では「消費者と顔の見える関係」
も大切にしているため、交流会も大切にしているそうです。

地域を大切にし、家族経営を大切にする事と
「循環型農業」の農業は根底が一緒のような気がした
今回の講座でした。

阿部さんありがとうございました。

次回は畜産についてです。

お楽しみに!









# by touhoku_syokuiku | 2019-12-06 09:26 | 食育コンダクター養成講座 初級

今も昔もこれからも

ご報告が遅くなりましたが、
10月28日に7回目の食育コンダクターが行われました。

テーマは「加工」。

今回は平田産業の営業部、中村竜也さんが福岡から
来て下さり、油の事や食の裏側の話をして下さいました。

平田産業は福岡県朝倉市にある明治35年創業の老舗の油屋で
今年でなんと117年目だそうです!

実は日本で油が食べられるようになったのは
明治時代からで、それ以前は食べるというよりも
灯用の油として使われていたとの事。

昔よりもずっと油屋は減っている、と中村さん。

そんな中で平田産業は「どのような方向を目指していこうか」
と思った時、現社長の平田さんが「安全・安心」の
こだわりの油を作ろう、と決めたそうです。

そのこだわりは本当に素晴らしく
原材料や作り方など、どこを取っても「ここまでするのか!」
と驚きと感動が生まれ頭が下がる思いになりました。

原材料は100%非遺伝子組み換えの
菜種を使っているという事は声を大きくして伝えたい所。

何故なら、現在菜種のほとんどは遺伝子組み換えのもので
非遺伝子組み換えの菜種は本当に貴重なものとなって
しまっているからです。

遺伝子組み換えの食品は実は私達の生活に非常に身近で、
知らず知らずのうちに使っているケースが多い事をご存知でしょうか。

が、遺伝子組み換えの安全性はまだ「絶対」と確定されてはおらず
(表面上では安全とされていますが)
私達は事実上「まだよく分かっていない」ものを
食べているという現状があります。

更にこれからゲノム編集をされたゲノム食品も
どんどん出回って来ると思うのですが
食が身体に影響を及ぼすには時間がかかるため
理論上では安全とされていても
本当にそれが安全なのかそうではないのかは
誰も分かっていません。

さて、平田産業では菜種をオーストラリア(南オーストラリア州)
から輸入しています。

そして原材料を確保した後は菜種を圧搾して絞り、
その1番絞りの油を扱っているのですが、商品に
なるまでの過程も、お酢とお湯で油を洗ったり
その作業工程も時間も手間がかかり、
こんなに手をかけられて私達の食卓に上がっているのだと思うと
改めて「作り手」の事を知る事は大切であると思わずにはいられません。

知ると作り手が身近に感じられますし、自然と
感謝の念もわいてきます。
(目の前のものは「ある事」が決して
当たり前ではない事を私達は忘れがちです)

そして何よりその商品に愛着がわきます。

どうしてこの商品を選ぶの?
と聞かれた時「何となく」ではなく、しっかりとした理由があったのなら
それはとても素敵な事だと思うし、そんな視点で物を選んでいったのなら
自分の人生も豊かなものになっていくような気がします。

さて、あなたはどんな油を選びますか?




# by touhoku_syokuiku | 2019-12-02 18:26 | 食育コンダクター養成講座 初級

旅する食育!高畠編 山形青菜漬~地域の郷土料理を学ぶ~

旅する食育!高畠編  山形青菜漬~地域の郷土料理を学ぶ~

2019年11月11日に米沢牧場グループの生産者の方に山形青菜漬を教えて頂きました。

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9月10日に播種。10月2日食育コンダクター有志で草取り。


10月中旬、「青菜畑にモンシロチョウが舞い、葉っぱにはいもむしが大量発生している!」ということで、虫取り隊出動。
いもむしだけでなく、イナゴもたくさんいて、お手上げ・・・
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10月23日、虫取り


米沢郷牧場のみなさんに大切に育ててもらった青菜、時期的には少し早いそうですが、11月9日に収穫し畑の脇に天日干ししていただきました。



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企画当日、天日干しをした青菜を2.5kgの束にまとめ、加工場に運びます。

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葉に残ったいもむし、なめくじ、・・・どんどん洗い流します。

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塩を振りながら洗った青菜を漬物袋に交互に詰めていきます。

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お昼は、山形風芋煮、新米つや姫、久江さんのお漬物などなど、大変美味しくいただきました。

久江さん、阿部さん、米沢郷牧場のみなさま、貴重な体験をありがとうございました。








# by touhoku_syokuiku | 2019-11-25 11:49 | 食育コンダクター養成講座 中級

自分や家族が安心できるかどうか

11月15日、食育コンダクター養成講座が
行われましたのでそのご報告です。

今回は「食品添加物」というテーマで
生協あいコープみやぎ 商品部長・常務理事の
吉武悠里さんに沢山の事を教えて頂きました。

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普段知ることがなかなかできない
業界裏話も出てきたりと、皆さん驚きを含め
色んな事を考えるきっかけとなったのではないでしょうか。

「食品添加物」と聞くと一見マイナスなものを
思い浮かべる方も多いと思いますが、
実は私たちの身近にある食品(塩や砂糖)も
食品添加物とされている事もあります。

そして食品添加物の歴史は古く、
「食品を保存する目的」で塩蔵や発酵など
の技術が発達し、行われていたそうなのですが、
それが近年になってから「見た目」などを含めた
経済的要素が増え、それに従って科学的な
食品添加物も増えていったそうです。
(現在も増え続けているとのこと)

「より安価で大量に作れるようにする」

いつしかそれが求められるようになってから
食品添加物や化学調味料、甘味料の
使用頻度が増え、気が付いたら私たちの
周りの加工品はそれら無しでは成り立たなく
なってしまった位、「使うのが当たり前」
になってしまったように思います。

2019年の時点で厚労省に認定されている
食品添加物は1500種類。
(科学合成されたものが増えているそうです)

一つ一つの添加物は毒性の研究もされ、
マウスの実験をしたうえで、安全な使用量を
出しているので安全であると言えばそれも
納得であるといえるのかもしれません。

が、加工品で使われている添加物は
残念ながら1種類で済むことはなく、
何種類か使われています。

そして、2つ以上の添加物による
毒性の研究は少なく、動物実験はないそうです。

それはつまり、一つ一つの安全性は保障されているかも
しれないけれど、2つ以上の組み合わせの
安全性は誰も分からないと言うこと。

・・・ある意味私たちは長期的な人体実験を
しているようなものなのかもしれません。

かと言ってあまり神経質になると
今度は生活が窮屈になってしまうため、
この辺りは個人個人の「さじ加減」が
必要になってくるのでしょうが、
ただ、気を付けても長年添加物を摂取し続ける環境に
身を置いていること、そして添加物だけではなく
農薬の問題など、私たちの食生活は実は
意識的に気を付けていった方が良いのだな、
と改めて思いました。

「自分自身が安心できるかどうか」
この視点が大切、と吉武さんは言います。

食品添加物の毒性は今の現状が絶対ではなく
「大丈夫」と言われていたものが「実は毒性が
あった」と言われる場合もあるし、
昔「毒性が強い」と言われていたものが
「使っても大丈夫」と変わることもよくあるそうです。

結局、「絶対安全です」と言い切れるかどうか
分からないものが沢山入っている物を選ぶか
極力少ないものを選ぶか。

私たちには選択する自由があります。

更に「食の劣化」を気にしていた吉武さん。

正しい食の基本が失われつつある今、
「ごまかす」ことが増えていると言います。

添加物を使わない、という事は
生産者側の「まごころ」であり、
消費者からすればそれは「味の継承」で
本来の味を引き継いでいくことは
日本の文化を守っていく事にも繋がる。

そしてそれが失われつつある。

このままで本当に良いのでしょうか?

他にも表示の問題、(表示が非常に
分かりづらくなっていること、そして
2020年4月からは更に分かりづらくなること)
生産者の思いとは裏腹に消費者の「少しでも安く」
という思いに答えなければならない結果、
ごまかした物しか作れないという事実。

素材が悪くても均一な味にしてしまう化学調味料の力。


改めて問います。

本当にこれで良いと思いますか?

あなた自身、安心できますか?

そしてあなたの家族を守れると思いますか?


私たちの身体と心は
私たちの口にする食べ物の影響をとても受けています。

つい忘れがちになりますが
食べ物の力を侮ってはいけません。

自分がどんなものを体に入れたいか
どんなものをなるべく避けたいか。

それが全てになってしまうと窮屈になってしまうけれど、
でも、意識しなくてはいけない位私たちの食の安全は
劣化してきている事は事実だと思います。

「自分自身が安心できるかどうか」

さあ、どんな行動をとりましょうか?


# by touhoku_syokuiku | 2019-11-17 18:04 | 食育コンダクター養成講座 初級